今日から始める災害への備え「ローリングストック」
台風などの災害が発生すると、船便の欠航等による物流の停滞により、私たちの生活に必要な食料や日用品が手に入らないことや、電気やガス、水道などのライフラインが停止してしまうことが予想されます。
このような場合、状況に応じて公的な支援が行われることになりますが、物流の復旧や公的な支援開始まで時間を要します。そのため、日ごろから「自分の命は自ら守る(自助)」を意識し、食料品や日用品を備蓄し、災害に備えることが重要です。
災害に対する備えとして、各家庭において
ローリングストックを意識した備蓄の取り組みからはじめてみましょう。
ローリングストックとは
ローリングストックとは、
普段から少し多めに食料品や日用品を買っておき、日常の生活の中で古いものから使い、使った分を買い足すことで食料品等が一定量備蓄されることを言います。
購入と消費の循環により、常に新しいものが保存されることで、食料の賞味期限切れの心配もなく、災害時においては日常生活に近い食生活を送ることができます。
長期間保存できる非常食を購入し、備蓄することも良いですが、長期保存用の非常食をわざわざ探して買う手間や、使用する機会がない場合、いざという時に賞味期限が切れてしまって使用できないといったことも考えられます。
しかし、ローリングストックは、「好きなもの」や「食べ慣れているもの」を常に新鮮な状態で保存(備蓄)することができるのです。
また、災害時において電気やガスが停止してしまった場合でも、ローリングストックで保存(備蓄)した食料を美味しく食べるために、
カセットコンロ・カセットボンベは必要不可欠です。
食材の調理や、温め、湯沸かし等、災害時においても調理の幅が広がり、保存(備蓄)した食料を効果的に使用することができます。
カセットコンロやカセットボンベの使用期限等に留意し、いつでも使える状態にしておきましょう。
備蓄の目安
ローリングストックなどにより備蓄すべき食料品等の目安は、
「 家族の人数 × 最低3日分(できれば1週間分)」です。
飲料水については、1人1日3リットル必要となります。各家庭において、飲料水や食料品、日用品について必要数を把握し、ローリングストックを意識した備蓄を行いましょう。
また、備蓄に適した食品の選び方や、ローリングストック法等による日頃の活用方法等について、農林水産省作成の
「災害時に備えた食品ストックガイド」(農林水産省サイトへリンク)を参考にしてみてください。